片づけ下手は遺伝する?
片づけ能力は遺伝するのか?
片づけ能力には、成育歴が大きな影響を与えます。
子供にとって、自分の世界とは家庭とほとんどイコール。
自分の家でやっていることは、世界の常識なのです。
みなさんも大人になってから、子供の頃からの習慣や食事のルールが、自分の家独自のものだったと知って驚いた経験がありませんか?
こんにちは。静岡大人の片付け塾 八木幸子です。
親が片づけ下手であれば、子供は家が散らかっているのが当然だと思って育ちます。
ゴミはごみ箱でなく床に散らかっているのが普通。
モノは、収納にぎゅうぎゅうに押し込んでいれるもの。というように。
モノを捨てたり管理したりする方法を身に付けられないだけでなく、効率的に部屋を片付けて掃除するという考え方も育ちません。
親子二代にわたって片づけ下手というケースも珍しくなく、まさに子は親を映す鏡というわけです。
発達障害のママと子供のお片づけ
そうは言っても、自分も片づけ下手なので子供にどうお片づけを教えたらいいのかわからない。というママさんは多いです。
たとえば、片づけ下手の代表格・発達障害のママさんだとしたら。
発達障害では、ワーキングメモリーの弱さが取り上げられます。
ワーキングメモリーとは、「短期記憶」
何かするときに、手順を思い浮かべてやりますよね?
頭の中で次の行動を予測しながら手順を踏んでいく。
ところがワーキングメモリーの弱い発達障害の方は、たとえば部屋を片付けようと思って動き出しても、目の前に何か別のモノが目に入ってしまうとそれを手に取ってしまい、「あれ?私何をしていたのかな?」と。
このように、どこを片づけても中途半端に終わってしまうため、片づける前よりもさらに散らかってしまうということになります。
ワーキングメモリーの鍛え方
ワーキングメモリー(短期間の記憶力)を鍛えれば、片づけ上手になれます!
たとえばこんな方法があります。
・料理を作る時に、次の手順を予想・確認しながら動く。
・カラオケに行く前に、そらで歌えるように歌詞を見て覚える。
・新聞を読んで、記事の中のキーワードとなる単語を書き出してみる。
・電車の中吊り広告を覚え、電車から降りてから思い出してみる。
子供よりまずは自分から
親の言っている言葉・行動は脈々と子供に受け継がれます。
なので、子供を片づけ上手にしたかったら、まずは自分から。なのです。
小さなことから、やり遂げることで達成感を得るようにしてみてください。
片づけは、「慣れ」です。
一度身に付ければ、一生使えるスキルとなってあなたを助けてくれます。
あなたの暮らしが、暮らしやすいものでありますように。
静岡 大人の片付け塾 八木幸子でした。