発達障害と片づけ下手について
最近、片づけサポートをご依頼のお客さまの傾向として増えているのが発達障害の方。
診断済みの方もいれば、グレーゾーンの方も。
どうして発達障害だと、片づけが苦手になるのか考えてみたいと思います。
こんにちは。静岡大人の片付け塾 八木幸子です。
発達障害とは、生まれつきの脳の機能障害と言われています。
前頭葉が委縮している傾向があり、何をどこに置けばうまく収まるのかという想像力を働かせることが得意ではない。
さらに片づけに必要な意志力・継続力が弱いという点もあり、それらが片付けが苦手な理由となります。
「障害」というと、なんだか特別なことのように感じてしまいがちですが、実はグレーゾーンを含めると20人に一人くらいの割合で存在するみたいです。
決して少なくない人数ですよね!
そうすると、誰でも持っている特徴の一つ、個性と言えるのではないでしょうか。
私がお会いしたお客さまも、ほとんどの方が立派な仕事をされていて、日常生活にあまり困っていない感じでした。
唯一困っていることがあるとすれば、「お片付け」ということでご依頼いただきました。
人は誰でも片づけられない!?
人間の遺伝子には、「怠ける」ことがインプットされているんですって。
太古の人類は、食糧難や獣からの襲撃など常に身の危険があり、エネルギーが枯渇して動けなくなればすぐ死んでしまうという危機感にさらされていました。
体力を温存するためには動かないのが一番。
それで、「怠ける」ことを身体が覚えているので片づけなど重い腰を上げなければならないことにやる気が出ない。
片づけ面倒くさい・・と思うのは遺伝子レベルのことだったのです!
さらに、「片づけられない」とワンセットに「捨てられない」っていう気質も実は人間の遺伝子に組み込まれている性質なんですって。
いつ自然災害が生じて食糧難になるかもわからないし、食料のとれない季節もある。
そのため古代ではモノを貯蔵してそれに備えていたのですよね。
そんな時代が何百万年も続いていたのだから、「片づけられない」も「捨てられない」も人間の遺伝子に組み込まれていたことだったのです!
片づけられる人になるには?
環境圧力
「今日は片づけをしよう!」とやみくもに頑張るよりも、強制的に行動を変化させる行動療法が効果的です。
たとえば、片づけ終わったら、新作のスィーツを買いに行こう!というようなご褒美を決める。
行動の結果、快楽がもたらされるように設定するのです。
視覚情報の処理
美意識が高く、視覚優位な一面があるので、きれいに片付いた自室の写真をカメラに収め部屋が散らかってきたら写真どおりの部屋を再現するという方法もおススメです。
ルール作り
「臨機応変に動けない」というのも発達障害の特徴の一つ。
それを逆手にとって、細かなルール決めをしてしまいましょう。
一度決めたルールは絶対順守しないと気が済まないという傾向を利用するのです。
「2年着ていない服は捨てる」とかの細かな基準、手順を細分化して片づけ方を決めること。
発達障害の方の片づけスイッチを入れるには?
基本的にキレイ好きなので、一度片づけスイッチが入ってしまえば寝る間を惜しんで片づけに没頭できるタイプだと言われています。
自分ではどうしても片づけスイッチが入らない!とお考えの方には、
プロに依頼するという方法をおススメします。
一度、プロと一緒に定位置決めや片づけのルール作りをしてみませんか?
持続できる片づけのやり方をあなたと一緒に考えます。
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静岡 大人の片付け塾 八木幸子でした。